結婚に伴う退職の悩みと決断のとき

看護師は結婚して夫婦生活を始めると何度も退職をしようかという悩みを抱くようになりがちです。

せっかく資格を取得したのだから働き続けたいという気持ちもあるものの、夫と一緒に生活を始めて料理や掃除などを行うようになると、一人暮らしのときよりもしっかりとやらなければならないと考えるようになるからです。
家族と暮らしていた人は新たに必要になった家事が負担になってしまって仕事を続けづらいと考える場合もあります。
仕事の忙しさやストレスの影響で夫との間に亀裂が走ってしまうのを懸念する状況になることも稀ではありません。

何度も退職するかどうかと考えてきたのなら、決断するタイミングとして適しているのは妊娠のときです。

この時点でもはや離婚という選択肢もなくなるでしょう。
子供が生まれることになるとどのようにして育てるかをよく考えなければなりません。
それまで夫が家事にあまり関心を持っていなかったとしても、子供のことをきっかけにして意識を向けてもらうように促すこともできます。
本格的に夫と相談して、自分がこのまま働き続けられるのかを明確にしましょう。
その相談に真剣に応じてくれるタイミングとなるのが妊娠のときです。
育児と仕事のバランスを考えながら、看護師として夫と協力しながら働ける可能性を見出すには最後のチャンスになるかもしれません。
退職の悩みを抱く最後のときだと決めて、妊娠のタイミングを決断のときと考えておきましょう。

悩んだ末に退職を決断するタイミング

看護の仕事をしていると様々な悩みを抱えることがあります。

複雑な人間関係のトラブルに巻き込まれたり、患者や高齢者との関係作り、信用してもらうことに苦労するのは典型的な例でしょう。
仕事の内容が思っていたものと異なる職場を選んでしまうこともあれば、やりたい仕事が現場には存在していてもその担い手になれない場合もあります。
一方、仕事が忙しくて家庭が充実させられずに仕事を辞めようかと悩む人も稀ではありません。

その結果として退職を決断しようとするタイミングに多いのが結婚や出産です。

女性が担い手として多いという影響もあり、結婚や出産によってライフスタイルが大きく変わるタイミングを見計らって職場を離れるというケースが多くなっています。
その傾向こそ変わらないものの、新たに生まれてきているのが就職してからわずか数年の間に退職するという道です。
第二新卒の採用がよく行われるようになった影響を受けて、職場で悩みを抱えた人が速やかに決断をして転職するというケースが増えてきました。
第二新卒として転職するためには基礎を身につけていれば十分と理解されているため、多くの場合には2年前後で決断して次の職場を探すようになっています。
看護の仕事として自分に合っているものを探したいという気持ちを持って第二新卒として転職する道を選ぶ人も多く、退職をするタイミングとして着実に増加してきているのが就職してからの数年間になっているのが現状です。